今回は、前回の続きとなりタイトル通り、足の可動域のおすすめ改造3つのポイントを説明します。
旧キット・ドムのデメリットは、完成時の可動域の狭いことがデメリットでもあります。
前回では、1つ目の改造ポイントである胴体と足の付け根の部分の改造を施しました。
これまで動かなかった両足でしたが、改造することで簡単に「外向き」に開くようになった訳です。
では今回の話しに移ります。
すべての関節を組んでから塗装するのは個人的にはとてもやり難いことなので、すべてのパーツを塗装してから、組み上げて完成させることを目的にしてます。
説明書の通りに組み上げた場合、AパーツとCは必ずBパーツを接着する前に仕上げて置かないと後で面倒なことになります。
しかしその場合、仕上げたAとBパーツに傷つけないようにBパーツを仕上げるのは、これまた面倒なことになります。
最後に、各パーツを塗装後に組み立てるとなると、ほとんどの関節の可動部分を改造を施さないとダメですね。
今回は、膝関節と足首の可動域を改造を紹介します。
もくじ
AとBパーツを塗装後に組み立てられる仕組みに改造
膝関節の可動の仕組みを考えた時に2つの案を考えてみました。
膝の可動の仕組み2パターン
- 塗装後にAパーツをBパーツにはめ込むだけの仕組み
- AパーツをBパーツにはめ込み、サイドから軸を挿し込み固定する仕組み
塗装後に行うことを考えると、超簡単な方法は「1番」のやり方ですが、今回は2番のやり方で進めていきます。
step.1
まずは、Cパーツがハマる突起パイプを最初にカットしてました。
*少し厚めのカットには100均などの雑に扱えるニッパーがおすすめです。
step.2
Aパーツが、はめ込む左右凸側の部分をノコでカットします。
カットしたモノは再利用する予定ですからできるだけ丁寧にカットしました。
step.3
ノコでカットする場合ゆっくりカットする
step.4
ノコ刃は極細タイプなので切断面も比較的に綺麗です。
実際に使用してるノコ刃です。
step.5
サイドにはめ込み瞬間接着剤で固定し、出た部分はヤスリで削り落とします。
step.6
軸を出したままで完成するのも、アリと言えばありなのですが、今回はもうひと手間掛けたいと思います。
軸の先に1mmプラバンを1枚だけ穴を開けて通しツライチにランナーを削ります。
もう一枚プラバンを貼り合わせて、厚みをもたせ下のランナーを見えなくします。
step.7
ディテールパーツのモールドパーツのイメージですが、まだこの時点では、ハッキリとしたデザインは決めてませんので丸で終わらせておきます。
「軸がランナーでは細すぎるのでは?」という疑問が思い浮かぶと思いますが、この旧キット・ドムははめ込み式ですが、元々キツ目に合わせてあり、これは偶然ですが、Aパーツをはめ込んでみたところ、意外とキツ目で可動してくれることもあり、軸だけあれば抜けることも無く済むのと、軸を細くすることで内径に遊びが出来るので、膝の可動域も多少ですが広がります。
step.8
左右作ります。
完成時には瞬間接着剤でも簡単に付けたいと考えてます。
Cパーツの可動域を最大限に動かせるように、ボールジョイントを使用した改造
脚部の最後は足首の可動を改造します。
出来るだけ簡単な構造で改造を行いたいと考えてます。
足首の改造には、5mmのボールジョイントを使用します。
ホビーベースから発売されてます。
「ボールジョイント1/144サイズ」になります。
色はグレー
Cパーツの可動用のパイプをニッパーでカットした様子がこんな感じですので、Cパーツの可動域は干渉せずに最大限に動かせるようになっております。
何度も言いますが、Aパーツの可動箇所は、再利用しますのでノコでカットしてます。
step.1
1mmのプラバンを3枚重ねて瞬間接着剤で接着してます。
step.2
回す力が加わるので、側面を平ら気味に削り、プラバンに穴を開けてボールジョイントがハマるよに削ります。
step.3
若干沈んで固定出来る程度があれば良いと考えてます。
step.4
Bパーツの合わせを行った後に、
ボールジョイント用の受け側を沈めた状態で瞬間接着剤で固定してます。
これでBパーツの可動部分は完成です。
Cパーツの可動域を最大限に動かせるように、ボールジョイントを使用した改造
■ ビフォー
■アフター
サイドの可動部分を削り、ランナーを挿して埋めました。
上部に穴をあけてあります。
step.1
ボール側の軸を長さ4mmほど四角ぽく削りました。
きっちりとした四角に削ると軸が細くなりますからね。
あくまでも角が丸くても四角ぽくなれば良いという訳です。
step.2
1mmのプラバンを2枚に貼り合わせて整形して、裏側に瞬間接着剤と補強のためにエポキシパテで固定してあります。
削り穴が四角に見えますから参考のために載せておきます。
画像は、裏から撮影したものですが、実際に削る時は裏からはヤスリを入れてません。
ボールジョイントを上から挿すモノなので、削る時は常に外側からヤスリを入れて、若干テーパーがつくように削ってあります。
step.3
多少軸が出てないと、受け側の位置が奥にあるので可動が困難になるため、軸は沈め切らない方が良さそうです。
step.4
足首はノーマルよりは可動域が広いほど、ポージングした時は迫力ある表現力が伝わると思います。
脚部可動域の改造はこの方法で両足を加工します。
番外編・ディテールアップ
パテで盛って整形することも考えましたが、あまりに左右に違いがでると、厚みを均一に整えることがやり易いのでプラバンを使用しました。
下のパーツにプラバンをそわす為には、プラバンを低温で温めると沿わせやすくなります。
その時に便利なアイテムは、温度を調節出来るものがあれば簡単にできます。
実際に私が使用してるものは下のものですが、プラスチックが溶けない温度で調節が可能で便利な道具なのですが、デメリットは少々高めですから、興味があるかたは質問受け付けますね。
最後に
今回の紹介しました「旧キット/ドム 足の可動域を最大限に動かす3つの改造ポイント」
可動域を最大限に動かす3つの改造ポイント
- 足の付根をボールジョイントを使用した改造
- AとBパーツを塗装後に組み立てられる仕組みに改造
- Cパーツの可動域を最大限に動かせるように、ボールジョイントを使用した改造
次回は未定ですが、またお越しくださいませ。
■旧キット
旧キット 1/60 ドム
■MG
■HGUC
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